スタジオで大切にしている事。知識と経験と知恵の違い

スタジオで伝えるにあたって大切にしたいこと。

それは経験です。
この時代ってネットのお陰で簡単に情報が得られます。

ですが、情報、知識を智慧に昇華せている人は少ないように見えるんです。

僕自身、情報はやはり本やネットです。

本当にしっかりした知識、深めの知識を得たい場合は本、ぼんやりとした情報、新しそうな情報を得る場所はネット、というところでしょうか。

ですが、知識や情報は自分のモノではありません。

『こうらしいよ』『こうなるみたいだよ』と伝聞でしか話は出来ないでしょう。

今はネットで得た情報も『こうなるよ』とさも見てきたみたいな言い方をする人も少なくないですが…

その曖昧な知識、情報を自らのモノにするには経験しかありません。

取り合えず動いちゃう人が私

私はは取り合えずやってみるタイプ。

出来るかできないか分からない。そんなことは考えない。寧ろ、出来なそうなほうが面白い。

今、畑を始めて5年くらいになります。

畑を始めた時期ですが、普通の人なら4月とか、9月とかいい時期から始めるじゃないですか?

僕は逆に8月から始めました。

一番きつい時期から始めれば、あとは楽だろ!

案の定、暑い!キツイ!フラフラする!

分かっていたことですが、これを経験しなければ畑なんか無理だと分かっていましたから、毎日、せっせと畑に通いました。

夏場は6~10時くらいまでしか畑仕事はやっていられません。命にかかわります。

でもね、朝はめっちゃ気持ちいいんですよ。最初に作業していた畑が山の直ぐ麓だったんで、冷たい風も結構吹いて…

そんな暑い時期に懸命に作ったニューメロン。カラスとの戦いが始まるんです。

あいつら、旨い時期を知っているんで、収穫時期に荒らしに来る。しかも、少しつついて他の果実を…食うなら全部食えよ!

これって、いいネタじゃないですか。自分がリアルに感じたことだからこそ、ネタになると思います。

他にもただ90分のレッスンの為に往復6時間かけて通う大阪修行も、新幹線、近鉄、高速バス、在来線等公共交通機関の知識と経験が積み重なり、その辛さも経験出来ました。新幹線はホント楽!

イベントやコンテストも20時~朝の3時まで毎日練習していたり、チームの奴らと喧嘩したり(振付とか、衣装でね)、その時は眠いし、体痛いし、挙句、車で堤防からダイブなど、死にかけたこともありますが、これもネタです。

数年後、『あの時楽しかったなぁ』って言えるんです。

誰でも出来るけど、出来ないようにしている原因

先生だから…先生が意志が強いから…

と言われることもあります。

う~ん、僕は誰でも出来ると思いますが、僕でも出来なくすることはあります。

『出来なくすること』って変ですよね。

出来なくすることは簡単です。周りに相談することです。

色んなことを経験してきた人の相談しなければ、出来ない理由を挙げられるでしょう。

それは悪意があっての事ではありません。あなたの為に言ってくれる人も多いでしょう。

そんなこと言われたら心配になるし、『確かに』と思う部分もあるから、じゃあ、辞めようかな…

それが判っているから、僕は相談しません(笑)

逆に相談を受けたら

『いいじゃん!やった方がいい!』

無責任でしょうが、面白そうなら、直ぐに言葉に出ちゃいます。

出来ない理由も出来る要素も同じくらいあると思います。

それと同じくらい、楽しい要素、そして辛い要素も。

出来ない要素があるから、辛い要素があるから、面白くなる。

僕はそう思っています。出来たから面白いんじゃない。

出来るまでの過程が面白さを生んでると思うんです。

だから、辛さや、出来ない理由はあった方がいい。

ゲームでも、同じでしょ?辛いこと、出来ないことを楽しもう。

智慧はあなたのモノ

知識や情報は誰でも得る事は出来る。

『覚えた』から『理解した』までの工程で得られる『経験』を得なければ、『知識』は『知恵』にならず、『知恵』でなければ『知識』は生かせない。

羽生善治

そして、智慧はあなただけのモノ。あなただけのモノなら、大切に扱いませんか?

僕は『智慧』を安売りしたくは無いですよね。それでいいんです。

あなたの智慧に、価値を感じてください。その智慧はあなた自身を大切にする要素になるし、あなたを助けることになります。

僕はスタジオでしかその智慧をレクチャーしません。

それはケチとかではなく、この智慧に誇りを持っているからです。

ダンスに費やした時間。それは自分が踊るだけの時間だけではありません。

NY等海外に行ったり、大阪に修行に行ったり、武術などのダンス以外のワークショップに行ったり…

ネットや本じゃない、リアルな情報を自分の智慧にしているんです。

今はネットで何でも情報が入りますが、智慧にしている人は殆どいないでしょう。

子供の時からやっていれば…だからこそ、伝えていきたい!

スポーツクラブの会員さん、ごめんなさい!教えてほしい気持ちは分かりま!

だから、スタジオに来てくださいね。

Posted by KIRINJI STAFF