ダンスが短期間でうまくなる人、そうでない人の差は?
最近、バレエをやっていた方がスポーツクラブでのレッスンを受けてくれた。
その時にちょっとお話をしたんですが、バレエは抜く事が出来ないそうです。
抜く、というのは語弊があるかもしれませんが、バレエのフォームは全てが完成されており、アイソレーションの考え方は無いのかもしれません。
では、ストリートダンスはどうでしょうか??
ストリートダンスは抜きのダンスかな?と思ってます。
とにかくテンプレートがない。動作に理論がない(笑)
だから自由。故に怪我をする人も多い。
本来であれば、姿勢改善から基礎動作のトレーニングをするべきでしょう。
しかし、それだと踊った気がしない。
結果、なかなか上手くならない。
『でも、同じ時期にダンスを始めた人が全然うまくなってるけど!』
と思う方もいるでしょうね?
それはですね…
今までの運動経験の差
が大きいと思います。
運動経験の差は本当に大きいです。
- 基本姿勢の差
- 基礎動作の呑み込み
- 筋力・体力差
- 運動経験による練習の取り組み
- 運動経験による動きを真似る勘の良さ
- メンタル
まだまだありますけど、わかりやすいところでこんな感じですね。
1.基本姿勢の差
スポーツ経験者と非経験者はとにかく立ち姿が違います。猫背(骨盤が後傾)のアスリートっているでしょうか?いませんよね?非経験者は体を動かすことが少ないため、動く準備が出来ていません。スポーツ経験者は動くための基本姿勢で生活もしてます。日頃ダラダラしている人のに、スポーツが始まったら急にいい姿勢になってパフォーマンスを発揮することはまずないでしょう。姿勢が悪ければ、動作そのもののパフォーマンスも悪くて当然です。(ここでいうスポーツ経験者はある程度の期間をやってきた人に限る。週1程度の運動、筋トレのみの人はスポーツ経験者から除きます)
2.基礎動作の呑み込み
スポーツはある程度の基礎動作は共通しています。卓球もバスケもテニスもレスリングも待ち構える姿勢は同じですよね?ストリートダンスも基本的には同じです。だから呑み込みも早い。
しかし、基礎動作がジャンルや先生によって異なるために基礎動作はそこまで考えられずに指導が行われていたりします。今その指導を受けたり、自分がその指導をしたら…自分が腰痛持ち、膝に何らかの怪我を負っていたかもしれません。あ、ちなみにその方法が悪いのではなく、アイソレーションがしっかりできない状態で行うから怪我をしてしまうリスクが高まる、ということですからね。
3.筋力・体力差
筋力がなければ、自分を支えることができないため、体の負担が大きくなります。ここでいう筋力は見せるための筋肉ではなく、自分を支えるための姿勢保持筋、そして支持筋ですね。
重い物を持ち上げる!ということではなく、ジャンプしたり、しゃがんだり、腕を上げたり、腕を下げたり…それくらいのこと?なんですけど、これを普段動かしていない人はそれだけでも力んで、筋を違えます。ゆっくりなら怪我をしませんが、急に動いたり、速く動くと怪我をします。筋力、というより、筋肉を動かす神経が通っているか?とも言えますね。
体力、これはめちゃめちゃ差が出ます。昔、TVゲームで競馬のゲームがあったんですが、体力のない馬は練習も長くできないので、スキルもなかなか上がらない。だから、まずは体力を向上するトレーニングをするんですね。ある程度体力がついてから、スキルを上げるトレーニングをする。
細かく言うと、体力30のキャラは1ターンで3回行動できる。体力50になると、1ターンで5回、体力100なら1ターンで10回行動できるようになる。
体力がなければ、練習の長くはできないし、疲れてこれば集中力も切れてきます。
だから、体力は重要なんです。
運動経験による練習の取り組み
運動経験があるとこれくらいはやって当然、という考えが生まれます。今までスポーツをやって、これくらいやったからここまで出来たという経験則がある。だから、ある程度のことは同じようにやっちゃうんです。
運動経験がないと、練習を一人でやらない。その場に来て、みんなが集まって練習。その時しかやらない人が多かったりします。極稀に、どれだけやったらいいかわからないからオーバーワークになるほどやってしまう人がいますが…そういう人はすぐに経験者に追いつきますね。
運動経験による動きを真似る勘の良さ
運動経験者は動きをよく見ています。そして自分でそれを体現する勘も持っています。それは、今までそうやってスポーツに取り組んできたからです。もっと遠くに投げるには?遠くに投げる人の真似をするわけですよね。
そうやって上達してきた経験があるからこそ、勘も磨かれます。これは一朝一夕には出来ないことです。
メンタル
スポーツ経験者は出来た経験を持っています。やれば出来る!という成功体験があるので、簡単にあきらめないし、練習もします。
上手くなるために頭をフル回転するんです。そうでない人は…きつい言い方になりますが、言い訳に頭をフル回転させます(笑)。
それは他人に対しての言い訳かもしれません。『今週忙しくて…』『ちょっと体調悪くて…』みたいな。
他人につく必要のない人は自分に言い訳して納得しようとしてますね。『今週忙しかったから…』『練習する時間ってなかなか無いよ…』
別にいいんですけど、まったく得をしませんし、上手くなるはずもありません。
いかがでしょう?
僕は…実は運動経験のない人側でダンスを始めました。
だからこそ解るんですね。言い訳したくなるし、周りはどんどん上手くなるけど、なかなか自分は上手くならない、姿勢も悪かった、成功体験もない…
でも、逆に言えば、やればいいんです。
運動経験を覆すくらい練習すればいい。怪我をしないようにやる方法を僕は知っています。
やる方法を知っているんです。
ただ!やるかやらないかは、自分次第です。どれだけ伝えても、やらなければまったく意味がない。
最終的には…メンタルってことになりますかね。
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