カルチャーはどうでもいいのか?

今は『HIPHOP』って言葉は余程の方以外は聞いたことのあるフレーズになりましたね。

『ああ、スポーツクラブのダンス系のプログラムにあるね』『ああ、テレビで見たことある』『子供がやっている』『孫が習っている』

結構な年配の方も、はたまた幼児もHIPHOP、ストリートダンスを習う、踊る時代になりました。

それはいいことなんだろうな~。

しかし、時代は変わってきました。

なんだか、ダンスがカッコよくなくなってる?

いや、凄くはなっているんですよ?

カッコよくなくなってる気がするんです。

じゃあ、カッコ悪いってこと?

それも違う。

何だか凄さが重宝されてるなぁって感じます。

『お、なんかいいね』『おしゃれだな~』という感じではなく『凄~』にフォーカスが強いというか。

競技的なダンスになっている気がするんですよね。

そこに大人は入ってこれないし、入ってこようと思わない。

『ダンスやっていた大人がだんだんやめていっている』

そんなことを呟いた方もいらっしゃいますし、実際、僕の周りは大体やめてます(笑)

カルチャーを理解してダンスをやられている方はそうなるだろうな~って思います。

昔からダンスをされている方は情報がなかったので、そういうこともしっかり学べました。

しかし、今はネットで簡単に欲しいだけの情報が得られます。

カルチャーなんてどうでもいい。テクニックだけ知りたい。

90年代のステップの名前なんてどうでもいい。シーンなんてどうでもいい。

別にそれでもいいでしょうね。振り付けだけ踊るなら、ダンスではないので、カルチャーなんてどうでもいいと思います。

ただ、どうでしょう?

空手を習うときに突きや蹴りだけ指導しますかね。

道場訓があって、心を鍛えることも指導するはずです。

じゃあ、カルチャーはその『心を鍛える』に値すると?

カルチャーを知る事は心を鍛えるわけではありませんが、相手の文化を尊重することになります。

まぁ、最近は自国の文化さえ尊重しない時代にはなっていますが、グローバルな世の中です。

世界中の人とつながれるのですから、相手の文化を知り、尊重していれば相手もこちらを尊重してくれる。

そう思います。

日中韓、同じアジアで国同士はけん制しあっていますけど、ダンスでは密に交流しています。

文化では仲良くなれるんですよね。

テクニックや動作だけではなく、文化も意識してみると『へぇ~』って思うことが多いし、ダンスにも生きてくると思いますよ?

 

 

Posted by KIRINJI STAFF