今まで、ダンスを指導してきて大切な事がなかなか伝えられない。
それは『基礎・基本』です。
どんなジャンルにも『基礎・基本』は存在します。
それは多種多様なようで、大本の部分は同じだったりします。
武術・ダンス、スポーツだけじゃない、ピアノ等の楽器、能などの古典芸術・さらには声楽に至るまで、共通する『基本』がある。
しかしながら、ストリートダンスはまだ『若い』。若いというのは知られてまだ年数が経っていないという事です。1970年代に入り始めたと考えても、60年しかたっていません。
そして、ダンス人口はとんでもなく増えましたが、『基礎・基本』を伝える人は殆どいなくなり、、考える人も少なくなってしまいました。
『振付』がメインで、基礎はウォームアップ程度。
基礎や基本は準備運動に過ぎないのです。ウォームアップ程度の感覚。
皆さんは『基礎・基本』というのもをどう感じますか?
必要ですか?それとも、ウォームアップ程度で充分だと思いますか?
どのジャンルにも基礎・基本がある
カラダを使うジャンルのモノは必ず基本動作、基本姿勢が存在します。
空手で言えば『三戦(サンチン)』、中国武術で言えば『馬歩』。古流武術でも立位であったり、必ず基本というものが存在します。
武術を嗜む接骨院の先生とよくお話をするのですが、『三戦』を見れば、大体その人の鍛錬が分かるそうです。
これはダンスも同じです。ダンスを見ずとも『立居振舞』で分かります。いや、『立位』だけでわかります。
当たり前です。その姿勢から突きや蹴りを繰り出す。基本姿勢が出来ていなければ、チカラは伝わりません。
重心や軸が分かっていない状態で、速さや威力が出るはずもない。当然ですね。
そして、『チカラ』に頼って思いっきり突きや蹴りをすればケガに繋がる。
力強い突き、蹴りを打てる人はケガが少ない。力任せで動いている人はケガをする。当たり前ですね。
ダンスも同様。基礎・基本がある
ダンスにも基礎があります。バレエは歴史が長いため、テンプレートの基礎・基本があります。
テンプレートとはいえ、研究に研究を重ねてきた『学問』レベルにあるので、どのレッスンでもある程度のクオリティがあります。
そして、ジャズも『バレエ』の流れを汲んでいるので、やはりどなたのレッスンでも殆ど同じ基礎・基本を受けることが出来ます。
ただ、指導者の『理解度』で指導内容に雲泥の差は出るかもしれませんが…
では『ストリートダンス』ではどうでしょうか?
ストリートダンスは日本で流行り始めたのが1970年代ですから60年くらいしか経っていません。
実は発祥もそれくらいで歴史も70年あるかどうか。
もともとストリートダンスの原点は、1970年代のアメリカ・ニューヨーク市ブロンクス。
貧困や人種差別、暴力などの社会問題に直面する若者が限られた環境の中、自分たちだけの「表現の場」としてヒップホップのカルチャー、BREAKIN’が生まれたと言われています。
一方、南海岸でもアフリカ系のコミュニティでいろんなダンスジャンルが生まれたんです。
そこに基本・基礎なんてありません。
『遊び』でもあり、『表現』です。
だから、今のストリートダンスの『基礎・基本』は『日本』で生まれた、と考えます。
それがダンスシーンの中で
- 『基礎・基本』が練磨されてきたか。
- 『基礎・基本』を見直されてきたか。
- 『基礎・基本』を伝えてきたか。
というと…
これはジャンルによって、地域によって、先生によって全然違います。
ジャンル・先生・地域性で何故違うか
これはストリートダンスに限ったことではないかもしれませんね。
武術でも流派があり、地域でも全く異なります。
剣術では薩摩の『示現流』は特殊ですね。
「一の太刀を疑わず、二の太刀要らず」
一の太刀に全ての気魄を乗せる、一撃必殺の技。一撃にのみ特化し、防御を捨てる。
これは薩摩、つまり九州鹿児島の剣術です。
幕末に江戸で流行った剣術は『天然理心流』。新選組の多くが学んでいた剣術で、相手をいかに効率よく滅するかの剣術。
しかし、『武士の心得』などは捨てていた?ようで…時代には合っているかもしれません。
空手で言えば、『剛柔流』『松濤館流』『糸東流』『和道流』が空手の四大流派といわれています。
剛柔流はショートレンジの戦闘を重視、松濤館流はロングレンジ、糸東流は投げ・関節技も多い、和道流は捌きを重視します。
これは各流派が沖縄空手以外に学んだ武術の要素が入っているからです。
剛柔流は『白鶴拳』、糸東流は首里手と那覇手(沖縄の二大流派)と柔術、和道流は柔術に柳生神影流等の剣術・日本の古武術のエッセンスも伺えます。
というように、空手一つとっても全く異なるのです。
ストリートダンスも同様で、HIPHOP、LOCKIN、POPPIN、HOUSE、BREAKIN…ジャンルで動きも異なれば、指導内容も全く違う。
LOCKIN’は九州と大阪でも異なるし、HIPHOPは本当に地域性がでます。(今は割と画一化されていますが…)
ジャンルでいうとPOPPINの先生はマニアック。追求型ですね。
LOCKINの先生で大御所の方ですが、カルチャーを理解し、動き一つの意味もしっかり知っている先生でした。とんでもない情報量で、更にアニメもめっちゃ造詣が深い。ジャンルはLOCKIN’ですが、どのダンスも踊れます。いや、基本的にダンスの上手い人はどのジャンルも踊れますね。
因みに動きの意味を知っていれば、動き方が変わります。ただカタチをやっているのとは違うので、雰囲気が全然違います。
僕がダンスの考え方を変えていただいた先生は沖縄王朝門外不出の『本部流』の武術家を父に持ち、本人も格闘技をされていました。
だから、ダンスジャンルはPOPPIN’でしたが、POPPIN’の技術は殆ど指導がなく、基本を徹底してご指導くださいました。
僕は武術系のワークショップやトレーニングも研究していたので、めちゃめちゃ楽しかったですね。
本当に先生で全く異なるのです。
僕の考える基礎
僕は『立位』を大事にします。立位が乱れていては座位もなく、重心も軸もあいまいになります。
だから、立位、立ち姿勢を重視しています。
ただ立つだけ、と思われるでしょうがこれほど難しいものはありません。
僕もまだ自分の納得できる『立位』ではないからです。
立位から『歩く』『走る』『蹴る』『突く』などの動作が生まれます。ダンスも同様ですね。
僕の中では『ダンス』に限ったことではなく、すべての動作の『基礎・基本』で『原理原則』で捉えています。
こんなことがありました。
ジークンドーの体験に行ったときに、格闘技の練習生の方が『何かやられています?』と声をかけてくれました。
えっと、ダンスです(笑)
格闘技をやっている雰囲気に見えたのかもしれません。立ち姿勢で何となく見えてくるものです。
僕も立位でその人の生活が見えますから、当然ですね。
誰でも受けられるわけではありません
本気コース、誰でも受けられるわけではありません。
キッズでも受けられますが、言葉使い、態度、あいさつなど、基本的なことが出来ていないメンバーは不可。
丁寧語、しっかりしたあいさつ、レッスン中の態度。
『こどもだからそこまでしっかり出来ない』なら、まだ早い、という事です。
おとなも同様です。
現在は『態度』の悪いおとなも増えています。正直、子供に見せられないような大人もいますよね。
SNSでも無礼な内容のメッセージを送ってこられるようなおとなもいらっしゃいます。
本気コースは自己研鑽していく仲間でもあります。
本気度、心の練磨が近くなければ、『場』のレベルが下がってしまいますので、しっかり審査を致します。
そして、テストを受けていただき、合格した人だけ本気コースに参加することが出来ます。
本気でやりたい方だけ、先生にお聞きください。




コメント