言語教育のゴールデンエイジ、ご存じですか?そして、美しい言葉、使っていますか?

日本人が古来から持っている、日本人のみが持っている特別なモノって何だかわかります?

しかも今も毎日使っているものです。

これ、メンバーに聴くと『着物?』って答えるメンバーが多いんですが…

『剣』って答えるメンバーも居ました。『刀』でしょうね。

毎日『着物』は着ませんよね?

刀、毎日使っていたらヤバい人です(笑)

答えは…『日本語』です。

つまり、『言葉』ですね。

イギリス人は『英語』を使いますし、フランス人は『仏語』、ドイツ人は『独語』を使う。

各国それぞれ言葉は違い、性格も異なります。

言葉自体の性質が異なることも人種の性格の違いに影響しているのでは?と感じたりもします。

言葉を使い続けられることが素晴らしいのです

母音を主体にする言語は、世界的にみても日本語とポリネシア語だけなんだそうです。

日本語は日本の風土とともに使われています。四季があり、その四季を言葉で表現し、擬音も豊富。

家はやまとことばでは『いへ』。『い』は神聖なものを表し、『へ』は『辺り』の意味。

『いへ』とは神聖な場所ということです。ただ、住む場所、家屋という意味ではないのです。

日本人がこれまで日本語を使い続けれていられたのは当たり前ではないのです。

英語などはあちこちの国を通って、生まれてきた言葉で、アメリカ英語とイギリス英語で違いがありますよね。

そして、人種によっては言語を戦いによって奪われてきた人たちも居ます。

南米はどうでしょう?アルゼンチンでは何語ですか?ブラジルは?

ポルトガル語やスペイン語ですよね。

日本とて、その危機が無かったわけではありません。

鎌倉時代に元寇、戦国時代からはポルトガル(信長、秀吉の時代に既に危機がありました)、江戸に入ってからも貿易だけに限定し、日本の文化を守ってきました。

言語を悠久の時を経て使い続けられるという事は凄い事であり、とても大切な事なのです。

そして、それを守ってくれた祖先に感謝しましょう。

言葉を大事に

中国の老子の言葉に

思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

とあります。

知識のある方は『あれ?マザーテレサじゃない?』って思われるかもしれませんが、老子が最初です。

日本語は言葉の種類がとても豊富です。

言葉を使う際に『美しい言葉』を使う意識をしないと、汚い言葉が蔓延している世の中ですから、難しいでしょう。

僕も母から厳しくはなかったですが、言葉の躾は多く受けましたし、小学校時代に空手を習っていたおかげで、更に言葉使いに対して『きれいな言葉を使う』事は当たり前になりました。

先生や先輩に敬語を使うのが当たり前で、敬語を使う事が難しくない。

今はどうでしょう?大人や先生にも敬語を使えるでしょうか?

『平等』という美辞麗句で敬語が使えなくなっていないでしょうか?

言語教育のゴールデンエイジ

なにせ、胎児期から十二歳までに、ヒトは母語の獲得とともに、完成の根幹を作り上げている。十二歳までの子どもの脳は、意外に忙しいのである。外国語教育を押しつけられたら、脳はやるべき仕事の一部を放棄するしかないのだ。

日本語はなぜ美しいのかより

これを見た中学生の子供を持つ親御さんには非常に申し訳ないのだが、とても大切な事なので引用させてもらいました。

体力、運動機能でゴールデンエイジが言われているのは久しいですが、言葉も全く同じです。

日本人の優しさや勤勉さ、性質などどのような言葉を掛けられたかで違ってくるそうです。

美しい言葉を受けてきた人と、そうでない人は品性に差が出ます。

『そんな言葉なんかで差なんか出るか』と思われますよね。

言葉は『響き』があり、その『響き』は相手に心地よさを与えたり、逆に不快感を与えます。

音楽が好きな方は何となくわかっていただけるのではないでしょうか?

言葉を使うのは歌手みたいなものですね。

心地よい歌を歌うのか、不快感のある歌を歌うのか。

文字としても気を付けなければならないですが、言葉を使うのも気を付けていきたいと思いますね。

スタジオでも。

今後はスタジオでもきれいな言葉を使うように指導していきたいと思います。

お家でのご指導が一番重要ですが、レッスン中の1コマでも言葉をしっかり使えるよう、良い使い手になれるように指導するとともに、自分自身も学んでいきたいと思います。

Posted by KIRINJI STAFF