ダンス上達=フリツケ上達、フリツケ上達≠ダンス上達
ダンスが上手くなる、とフリツケが上手くなる、は同じでしょうか?
ダンスが上手くなる→フリツケが上手くなる
これは当然です。しかし、
フリツケが上手くなる→ダンスが上手くなる
は必ずしもそうとは限らないと考えます。
例えば、文章を書くとします。
文字が下手なまま文章を書いても『これ、なんて書いてあるの?』と読める文字で書けなければ、読み手には伝わりません。
文章の構成もそうですよね。基本がしっかりして、そこから崩していくなら『個性』になり得ますが、『崩す』のではなく、『崩れている』のでは伝わるどころか読みにくくて仕方ありません。
では、文字が綺麗で、文章が大したことが無い場合はどうでしょう?
文章が大したことなくても『この文字、綺麗だねぇ~』と文字の評価はされると思います。
『今は文字なんか書かないで、PCで打ち込むから関係ないよ』
これはあくまでも時の喩え。ダンスをPCで製作するなら変わってくるでしょうけどね。
ダンスが上手くなるというのはダンス力の素地が上達することと考えます。当たり前ですが、ダンスはフリツケに反映されます。基礎やアイソレーションが上達すれば、体の使い方が変わりますし、ステップ一つのクオリティを上げても全体的なダンスの底上げになるでしょう。
しかし、フリツケはどうでしょうか?
フリツケを何回も練習しても大して変わっていない。そのフリツケが終わって、次のフリツケに変わっても、何かうまくなった気がしない。
これはフリツケを憶えただけ、フリツケの順番を憶えて、動きがスムーズになっただけのパターンです。
一つ一つのクオリティを上げていないのです。
下の動画はまだ振り渡し最初。
もう割と基礎が出来ているメンバーですので、良い感じなっていますが、下の動画は2か月後。
細かいところですが、腕の振り、止まるところ、ステップの音取りなど変わっています。
これに近いステップやムーブがまた振付に出た場合は直ぐに出来るようになりますし、全く小名味ステップなら更にクオリティがアップ出来るでしょう。
音取りをしっかり取れる様になれば、違う曲ではその曲に会った雰囲気で踊ることが出来ます。
曲が違うのにダンスが変わらない、って曲を音ではなく、メトロノームのように取っているに過ぎないですよね。
ゴリゴリのHIPHOP。これは上の動画の半年前。それでも雰囲気が出ています。
基礎をそのまま修練していけば、フリツケが変わってもダンス力はアップしているので、更に伸びています。
『こういう風にやってみて』と言っても直ぐに出来るんですね。
フリツケも基礎をしっかり踏襲してレッスンし、各メンバーが基礎もしっかり踏まえて練習すれば、どんどん上手くなります。ただ、何となく振付を練習していると、なかなか上達しないでしょう。
最近は基礎をやらないHIPHOPのレッスンも多いのだとか。結構びっくりですが、直ぐに踊れた感じに見えるので、今っぽいと言えばそうかも知れません。
だからこそ、基礎を大事にして『踊る。伝える。』をレクチャーしていきたいと思います。
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