質問『上手くなった気がしないんですが、どうでしょうか?』
今回はレッスン前に直接ご質問を受けた『上手くなった気がしないんですが、どうでしょうか?』について。
5分くらいしか時間が無かったので、新規をお伝えするのは難しかったんですが…
こういう質問や気持ちが出るのは一つ、レベルが上がってきている証拠ですから、とても良い事です。
では、結論から言いますと
始めたころよりは上手くなっています
これは間違いありません。
ですが、恐らく『それはそう思います』と同意されると思いますが、納得はされないと思うんですね。
他の人に言われても納得しない、自分では納得していない(納得していないから質問する)。
でも、先生に言われたら、納得する。
先生に『上手くなりましたね!』、というのも微妙で、『(始めたころよりは)上手くなりましたね!』と『(本当に)上手くなりましたね!』は全く別物です。
前者はリップサービスでもありますし、指導する場所によっては出来ていなくても、褒めることもあるでしょう。
もし、全く出来ていなくても『上手くなりましたね!』と言って欲しい!ということなら、みなさんに『上手~!』とかどんどん言いますよ(笑)
でも、やっぱり自分を見ると納得しないので、結局、何度も『上手くなっているか』確認されると思います。
他人に言われても上手くなったか納得できない、先生に言われても納得できない。
じゃあ、自分で納得するのはどうしたらいいか?
自分で納得する方法の一つをお話ししますが、その前に納得できる人とそうでない人の差を挙げていきましょう。
納得できる人、出来ない人の差
納得できる人とそうでない人の差は大小含めて相当な差があります。
1.考え方の差
2.時間の差
3.接し方の差
大きく分けてこの三つですが、どれも関連性があるので、一つと言えば一つです。
考え方の差
行動を司っているのは考え方です。考え方がズレていれば、納得できないのは当然です。
『楽しめればいい』とおっしゃる方がいます。
楽しめればいいのであれば、上手くなる必要はないですよね。
でも、上手くもなりたいんです。
上手くなるための道筋は『楽しくない』と感じたらその人はやるでしょうか?
トレーニングや基礎を『楽しくない』と感じたら、その人はやらないでしょう。
『必要なのはわかっているんだけど、時間が無くて…』
『憶えることがいっぱいでなかなか手が出せない』
とまぁ、こんなところでしょうか(笑)
『楽しんでやってれば上手くなる』という、選ばれた人しか出来ないような考え方を信じているので、それはなかなか上手くならないと思います。
『楽しいと思うことだけやって上手くなる』と
『基礎やトレーニングさえも楽しんでやれる人が上手くなる』
どっちが上手くなると思いますか?
時間の差
納得できない人はとにかく練習をしません。
1週間のうちにプログラムの時しかやっていない。むしろ、これが当たり前です。
1週間のうちに毎日30分でも練習すれば、簡単なプログラムならすぐ出来るようになるんですが、練習などしないので、1か月やって出来るようになるわけです。
1週間で3時間と考えれば、1か月で4時間。もっとかかる人は2か月かかります。
自分で練習する人は取り組み方が全然違うので、1~2か月かかって習得する人と比べるとクオリティも全然違いますね。
自分の練習時間がプログラムの時だけなのに、自分で納得できますか、ね?
接し方の差
接し方、とはその事柄に対する接し方です。
その中には『先生の接し方』もありますね。
今回はダンスについてですから、ダンスを例に挙げていきましょう。
まずはフィットネスという場所ではフィットネスとしてのダンスでしか接する事が出来ません。
楽しく運動する場所ですから、フィットネスではアドバイスされることもありません。
フィットネスで誰かを優遇して個別でアドバイスしている人がいたら、その人はIRとしてどうか?と思います。
ダンススタジオでも、『コンテストを目指している人』と『イベントにガンガン出たい人』と『レッスンだけ受けたい人』では先生も接し方は全然変わります。
これは『指導の差別』ではありません。
その人の目指しているステージが明確なので、達成できるようにサポートしているからです。
ですから、目指している人のクラスもあるでしょうし、みんなと同じクラスを受けているのであれば、当然指導にも差が出てきます。
これは受ける側にも『聴ける体制』が備わっているからでもあります。
そういう人はレッスン前の行動、レッスン中の先生に対する接し方、質問の内容も全然違います。
先生もそういう生徒には熱が入るでしょうね。
僕の納得の仕方とは
納得の仕方…僕は納得したくて練習はしません。だから、納得する方法を知りません。
というか、未だに納得できているものがない、とも言えます。
ただ、『あ!こういうことか!』と理解出来た感覚が生まれることがあります。
でも、それが=納得ではないんです。
まだまだもっとクオリティが上げられる、もっと良くなると思ってやっていますから、納得なんかできません。
じゃあ、『こういうことか!』という感覚はどうしたら生まれるか?ですよね?
1日2時間、毎日欠かさず1年間同じ動作を繰り返しやってみてください。
大体1,000時間くらいやれば、何か掴めると思います。
闇雲でなく、考えながら、感じながら練習すれば、時間は短縮出来ます。
そして、先生からの指導やアドバイスはさらに時間を短縮します。
自分で練習した時間、考えた時間、接した時間、それが自分の自信や納得感を生むんですよね。
それを経験した人はこれからも自分の道筋が見えて、自己肯定感が高まるでしょう。
子供ならその経験をどんどん積んでほしいですね。
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