アスリートには賢さが必要
最近、スーパーアスリートの低年齢化が進んでいますね。
フィギュアスケートの紀平梨花さん(16歳)、卓球の張本智和さん(15歳)、張本美和さん(10歳)、藤井聡太さん、サッカーの久保建英さん、女子ボルダリングの伊藤ふたばさん、女子ゴルフの鬼塚貴理さん、スノーボーダーの鬼塚雅さん…日本でもメジャーなスポーツ以外も挙げればかなりのアスリートさんがいらっしゃると思います。
いや~、すごいなぁ~、そういう環境なんだろうな~って思ったりしますよね。
CASE.1 張本美和さん(10歳)
最近、メディアに取り上げられる機会も多いのでご存知の方も多いと思いますが、卓球のアスリートです。(スーパーKIDSやKIDSアスリートと言われたりしますが、僕はリスペクトの意を込めて、そのようには言いません。アスリートです。)
先日、張本美和さん(卓球)のインタビューを見ていたのですが、家に帰るとまずは宿題。『卓球よりも勉強が大事』というのが、両親の教えのようです。
インタビューを見てもらうとわかると思うんですが、姿勢の事にも触れています。部屋の壁に『しせい!まっすぐ』の張り紙が。僕が常に思っていることで、レッスンでも言っていることです。なかなか伝わりませんけど(笑)
美和さんは右目の視力が弱いらしく、これを姿勢が原因であると考えているようですね。
姿勢はもちろん関係あるでしょうけど、ひょっとしたら咬筋も関係ありそうですね。
勉強に関しては「頭を使うことが卓球に活きてくる。次に相手が何をするか予想したり、頭を使ってコースを意識できる」(引用元FNNPRIME)と話しており、学業も邁進しているようです。
そして…友達と遊びたいと思ったことはない、と話しています。
『子供らしくない!』と言われれば、それまででしょう。
しかし、本当に遊んでいないのでしょうか?
僕は同じ年代の卓球メンバーと卓球をやっていることが楽しい。
厳しいけど、楽しんでると思います。
確かに世間でいう『遊び』はしていないのかも知れません。
しかしながら、『遊び』はゲームをすることでしょうか?
スマホをいじることでしょうか?
逆に友達と卓球をしたら、遊びになりませんか?
CASE.2 紀平梨花さん
僕はこの紀平さんは本当にクレバーだと思います。
勉強が凄く出来る、という賢いではなく、考える力がある、ということです。
よくスポーツ界を引退した選手が芸能人としておバカタレントをやっていることもありますが、あれは知識があるかないか、という話です。四国の県を知っているのは知識であって、賢さではないです。
問題を解決する為に発揮する力が賢さだと思います。
フィギュアの世界ってセンスが問われる世界ですよね。
でも、選手はみんなそのセンスを持ってる。ロシアの選手は体躯も美貌も環境も整ってる。
その中で戦うにはセンスや努力だけではもう勝つことはできない世界ですね。
紀平梨花さんは凄いセンスを持っています。それはフィギュア界ではどうなんでしょう?
凡庸?ちょっと上?トップクラス?
本人はどう考えているんでしょうか?
「トリプルアクセル、才能があって得意だったから、すぐに跳べたんじゃないですか、ってよく聞かれるけれど……違うんです。ほんとうに、ほんとうに大変で。すごくたくさんの経験を積んで、やっとここまでこられたジャンプなんですよ」(引用元:クーリエ・ジャポン)
まわりはすぐできそうな感じですよね、っていうニュアンスなんだろうと思います。
でも、本人はめちゃめちゃ苦労したんですよね。転んで、めっちゃ痛い思いして、周りが飛べるようになって悔しい思いして。
ひょっとしたら、『センスないね』なんて言われたこともあるかもしれません。
それが『ほんとうに、ほんとうに大変で』という言葉に滲み出ている気がするのは僕だけでしょうか?
紀平さんは練習や習得方法でも
「毎日の練習は、筋肉の状態にも合わせるようにしています。たとえば、飛行機で長い時間移動すると、筋肉が緩くなってる。そんなときも無理やり跳べば、跳べないことはない。けれど、筋肉が締まってるいつもの状態とは違うので、変な癖の付いた跳び方になってしまう……。だからそんな日は、トリプルアクセルは跳ばない。次の日、筋肉が完璧な状態に戻ってから、初めて練習します」(引用元:クーリエ・ジャポン)
と述べています。
『自分の体と対話する』インタビューで見たことがありますが、納得。
ベテランの域でようやく気付くことをこの年齢で気付いている。
試合に臨む際のこともクーリエ・ジャポンで掲載されていますので、気になる方はご覧ください。
僕もランニングしている最中に『あれ?なんか右のハムストリングスがおかしいな?』と思ったらフォームや筋肉の意識を変えます。すると痛みが和らぎます。適当に走って、何か考え事をしてるとそれに気づかず、歩かないとやばいレベルになります。どれだけフォームや筋肉の意識が大事なのか、体と対話することが大事なのかわかります。
それはある程度体が利かなくなってきて、パワーで出来なくなったからこそ、気付けることだと思うんですよ。それを考えると、紀平さんの凄さは達人じみています。
この二人のケースは『鬼レベル』です。稀なケースだと思いますし、ここまで出来るには家族がその競技に知識がなければ難しいかもしれません。
こうなって欲しい!こうなった方がいい!とも思いません。
それぞれの人生です。ゲームしたい、ディズニー行きたい、友達と遊びたい、自由です。
ダンスをするのも自由、勉強するのも自由。日本は自由だらけです。
自由だからこそ、自分で選んで考えなければならないのだ、と思います。
今、みなさんは自由な時間を過ごしています。
何に一番使っていますか?
スマホに使っていませんか?SNSですか?ゲームですか?テレビですか?
それは本当に楽しいですか?
僕は今、英語と音作成、動画作成を勉強しています。
勿論、体の事、ダンスのことも勉強しています。
まぁ、表現を勉強しているわけですが。
今までダンスをやってきて、同じ年代が行ってきたコンパ、旅行等はあまりやらなかったですね。
旅行に行っても旅行先のクラブに行ったり(笑)、そこで有名なダンサーのレッスン受けたり…彼女と一緒に行っているのに(笑)
仕事中も中腰でデスクワークしたり、何かダンスの練習として時間を過ごせないか考えていました(笑)
ダンスと切り離して何かを行動することはあまり考えられなかったです。
職場でも『いつまでも何やってんの?』と言われましたけど、別にどう思われてもよかったので、
僕はそういうものに出会えて、運が良かったと思います
子供たちとレッスン前やレッスン後にちょっと話をすると周囲の事を話すことが多いと気づきます。
学校でダンスの練習をすると、『男の子にきもいって言われる』とか、『何やってんの』とか言われるそうです。
どうでもいいのに。その男の子がどれだけ自分の人生に関係するのか。
一緒に頑張るやつらのほうが、お互いに影響し合えるはずなのに。
自分に集中していない。周りを気にしているんですね。子供なのに…なのか、子供だから、なのかな?
せっかく色んなものを取り込める時期なのにもったいない。そう思います。
3月から、スパルタクラスを設けます。
土曜日か日曜日にクラスを設けます。大人も受講できますが、KIDSに関してはあいさつや態度を見ます。
通常クラスとの違い
通常クラスは楽しんで行うクラスです。基礎、ステップ、ルーティンを行います。
スパルタクラスは基礎を徹底し、複合的にステップのレベルも上げていきます。ルーティンも難しい振付を行います。
またご案内します!
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